製缶とはどんな加工?基本の工程と実際の製品例をご紹介

2025.08.18

姫路市にて製缶・溶接を承っております、株式会社ふじたです。

製缶は主に、工場などで使用する大型かつ耐久性を求められる金属製品の製作・加工について指すものです。
似ているものに「板金加工」がありますが、製作物の方向性や加工などにさまざまな違いがあり、初めて内容に触れる方には難しく感じるかもしれません。

今回は、製缶とはどのようなものなのか、ほかに基本の工程と当社の製品例をあわせて、ご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

■ 製缶とは?

製缶は厚めの金属板や、断面がL字のアングル材、ロの字になっている角パイプなどを加工し、組合わせて筐体(きょうたい)や容器をつくります。

・何をつくる?

工場で使用するタンク・圧力容器・ダクト・配管のほかに、機械設備を支える架台など幅広いです。
製造の場以外でも建築用資材や階段、クレーンのアームなど、さまざまな分野で必要とされる製品をつくれます。
製缶加工をした製品で共通するのは、圧力が加わっても壊れない強度、長期に渡って使用できる耐久性がある点。大型で溶接を多く必要とする点があげられます。

・使用する材料は?

強度を求められるため、金属素材も鉄・ステンレスが主に使用されています。
金属板は厚みが7mm以上であることが多く、加工には時間がかかり、高い技術が求められます。
板金加工では、加工のしやすいアルミ・銅が使用され、使う金属板も7mm以下と薄いのが、大きな違いです。

■ 製缶の工程

製缶はこのような流れで実施されます。

・設計

製作する製品の形状や寸法・強度・材料・コストを元に、図面を作成します。

・切断、抜き加工

設計図を元に、レーザーやガスを使用して、金属板を指定された寸法・配置で切断します。
プレス機械で「型抜き」をすることもあります。

・穴あけ、曲げ加工

パーツをボール盤・マシニングセンタという工作機械などで穴あけします。
曲げ加工では、プレスブレーキなどを使用し、製品にあわせてロール曲げ、型曲げをします。

・溶接

金属パーツを組合わせて、溶接で結合させていく作業です。
手作業のため精度が求められるほか、強度低下といった不良が起きないよう、注意を必要とします。

・処理、組立て

架台といった製品なら、ボルトやネジで組立てます。
精度に関する要望があれば、溶接部分を研磨して滑らかにしたり、歪みを取ったりします。

■ 当社の製品例

当社で製作したものを紹介します。

・機械設備の架台

SS(一般構造用圧延鋼材)を使用した、機械設備を支えるための架台です。
強度はもちろん、安全に機器を設置できます。
機械設備は水平に設置することで性能を発揮できるほか、正常に稼働し、故障を防ぐことに。
そのため、架台についても水平に設置できる精度が求められます。

・建築用支柱


建築の場で使用される支柱です。
建物は頑丈さも求められますが、歪みが生じると、どんなに強固な金属でも安全性に問題が出ます。
このようなものも加工には正確性が求められます。

・工業用配管


フランジ付きのSUS(ステンレス)配管です。
溶接した部分が分かりやすいかと思います。
配管は流体や液体を流しますが、漏れると安全や品質に関わるため、高品質な溶接が求められます。

■ 工業設備・部品の製作は「株式会社ふじた」へ!

株式会社ふじたは、姫路市を拠点に兵庫県全域でご注文を受け付けております。

誤差1mm以内の製作・施工を心がけており、部品は一点から承ります。
業歴25年の職人が担当いたしますので、強度のある金属製品をお求めでしたら、ぜひ当社までご相談くださいませ。
また、工業製品でなくても、ゴミステーションといった生活用品なども製作できます。

以下のメールフォームより、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら>>

■ まとめ

製缶とは製造や建築で使用する、大型で高耐久の金属製品を製作・加工することです。
強度が求められることから、素材はステンレスや鉄を使用し、金属板は7mm以上のものが採用されやすいです。
製缶の工程では、溶接が品質を左右しやすく、精度を損なわない正確さなどが求められます。

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